弁護士・中小企業診断士の谷田が,中小企業の皆さんを法律・経営両面で支援します。

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中間が一番大変!

2015年01月14日

 谷田が中小企業にお力添えしたいと思った理由の一つに,「中小企業はこの国を支える大事な存在なのに,扱いが今ひとつだなあ。」と感じたことがあります。
 宮崎で弁護士業務を開始してもう8年目になりますが,所属事務所のカラーもあって中小企業の相談・依頼を受けることが数多くありました。
 その中でも「元請の大企業にいいように価格をいじられて経営を圧迫される下請事業者」や,「労働者の地位の強さに悩む雇用主」「消費者保護関係の法律で思わぬ不利益をうける小売業者」を目の当たりにするたびに,中小企業に対する扱いの悪さを痛感してきました。

 大企業はそれ自体大きな力を持っていますし,一般に「弱者側」とされる労働者・消費者は保護してくれる法令がたくさんあります。
 ですが,中小企業は大企業との関係では力負けし,労働者・消費者との関係では法令上極めて不利な立場に置かれています。一応,大企業との関係では「独占禁止法」「下請法」「建設業法」等,中小企業側を守る建前の法令はありますが,適用されない場面も多く(資本金がほんの100万円高かったせいで全く保護されなかった事例も現にありました。),中小企業の保護には不十分です。

 要するに,中小企業は上からも下からも圧迫されるとてもきついポジションなのです(まるで中間管理職?)。日本の事業者の99%,給与所得者の70%の雇用を支える存在をこんなぞんざいに扱ってこの国は本当に大丈夫?という感じがします。
 そう感じたこともあり,色々ある弁護士業務の中でも,特に中小企業の支援に力を入れたいと思い始めた次第です。
 これまでの弁護士としての経験と,今後の中小企業診断士としての研鑽を生かして皆さんのお役に立ちたく思いますので,よろしくお願い致します。