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契約書の代わり1

2018年10月22日

 前回までは,「契約書のイロハ」というお題で,契約書を取り交わすときの注意点・お作法について解説しました。
 これらの解説のとおり,取引の重要な局面については契約書を取り交わす(できれば,契約書の作成については自社で主導権を握る)のが理想です。
 とはいえ,実際の会社経営の現場では,細々とした約束なども頻繁に発生するものです。何かの約束をする度にいちいち契約書なんて取り交わしていられない,という事情もおありでしょう。そういった場合は,契約書の代わりに,せめて相手方の足跡を証拠として残すようにしましょう。
 契約書というものは,契約内容を証明する一手段に過ぎません。ですので,取り決めの内容さえ証明できれば「契約書」という体裁を取っていなくても何とかなるわけです。(とはいえ,契約を巡る細かい諸条件を詰めるとなると,やっぱり契約書が一番便利なのですが・・・)
 契約書の代わりになる証明方法をいくつかご紹介していきます。

1,FAX
 契約書の代替手段として有用なものはいくつかありますが,一番わかりやすいのはFaxです。
 送信データの左上に発信者の番号等が残ることもあり,「どの取引先から,どういう内容の注文・要望が寄せられたか」がはっきり証拠として残ります。
(続きます)