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マイナンバー制度13~従業員に向けた周知~

2015年09月29日

 前回のマイナンバー制度12~取扱規程の整備~」により、会社がマイナンバーをどのように収集し,扱い,保存し,最後に廃棄するのかがルール化されました。このルールが固まったところで,従業員全員への周知をしていきたいところです。周知に当たっては,末尾のファイルをご活用ください。(本人確認の方法によって最後の個所が2バージョンあります。対面の場合は赤、郵便の場合は青をお使い下さい)

 さて、既に述べたところのおさらいになりますが,従業員は様々な場面でマイナンバーに関わってきます。
 ざっと見渡しただけでも・・・

  • 従業員のマイナンバーを会社が取得しないといけない。取得手続の際は、本人確認のための必要書類がいろいろある。
  • 取得の際,会社は従業員にマイナンバーの利用目的を通知しないといけない。
  • 従業員が会社保管のマイナンバーを漏えいされた場合,従業員と会社両方が処罰される。
  • 従業員が誤ってお客様のマイナンバーを尋ねてしまわないよう注意が必要。

 とまあ・・・いくら会社が立派な取扱規程を作っても,現場の従業員の協力なくしては絶対うまくいかないことがわかりますね。従業員を集めた集会等において,添付ファイルのようなお知らせ文書を配布した上できっちり説明したいところです。
 また,当事務所の一連の「マイナンバー集中連載」は,基本的に会社の経営者や人事・労務担当者向けの記事ですが,一般従業員の皆さんにも読んで頂きたい内容にしています。
「当面の業務もあるし,マイナンバーのためだけに従業員研修をするのはちょっと大変だなあ」という企業様もいらっしゃるかと思いますが,そういった企業では,
従業員の皆さんに集中連載の流し読みだけでも勧めて頂けると,会社内の意識がだいぶ変わってくるのではないかと思います。ご検討頂けますと幸いです。

 さて,今回の記事で,マイナンバー関連の解説は一段落です。
 もっとも,実際に対策を進めていく中で気になるであろう点について,次回以降Q&A方式でちょくちょく更新していこうと思います。関連書式についても引き続きアップロードしていこうと思いますので,よろしくお願いいたします。